読み物 article 2021.10.26

菜種油『菜ばかり』/NPO法人愛のまちエコ倶楽部

私が調味料の勉強をはじめて、一番始めに「気をつけよう!」と思ったのが“油”です。

そこで出会ったのが、地元・滋賀県の菜種油『菜ばかり』です♡

菜種油の中でもクセが少なく、スッキリとしながらも菜種を感じさせるコクのある味わい。「なんでこんなおいしいの?」のヒミツをさぐるべく、製造現場の見学へ伺ってきました。

左から、小141g、中282g、大470g、特大940g

滋賀県東近江市旧愛東町でつくられている“圧搾製法”の“一番搾り”の菜種油『菜ばかり』は、『NPO法人愛のまちエコ倶楽部・菜の花館』で生産されています。

添加物を一切加えずにつくられたキレイな黄金色の油は、見ているだけでうっとりする美しさです♪

今回は、財満さんにお話を伺いながら案内していただきました。

収穫したての菜種がありました!

まずは菜種の製造工程を見学

「ちょうど先日、収穫が終わったばかり」という20トンもの菜種がありました!
菜種のサイズは1mmほどの小さな黒い粒なので、この袋にいっぱい入っていると思うと、びっくりしました。
この菜種は収穫後乾燥させて、ゴミ(サヤなど)を取り除く選別をします。この選別作業がとても時間と労力を費やすとのことで、なんと選別機を手作りされたのです。できたてほやほやの選別機が輝いていました(^^)どうやったらうまくいくかを工夫されている様子がうかがえました。
そして、湯焙煎の機械、圧搾機、濾過装置を順に見学。菜種の製造工程のことは理解はしていましたが、実際に現場で見ると「なるほど!こんな風に作られているんだ!」と納得がさせられました。
油1本作るのに、菜種の栽培から選別、圧搾、製品になるまでとても丁寧な仕事をさえていることを知り改めて大切に使おうと思いました。

湯焙煎の機械
ろ過装置

“菜の花循環サイクル”の発祥地

そして、この菜種油は地域の農家さんとともに作られています。契約栽培で、栽培期間中は農薬を使用せず、遺伝子組み換えでない国産の品種を使っています。
ここ旧愛東町は、昔からエコの取り組みが根強く、なんと!!菜の花畑から循環型社会をつくる“菜の花循環サイクル”の発祥地だそうです。
「“菜の花循環サイクル”とは、菜の花の栽培→収穫・搾油→油かすは発酵させて有機肥料に→食用油の利用→食廃油の回収→再処理(廃油せっけん『愛しゃぼん』の製造・販売、BDFプラントによる燃料転換〈コミュニティバスや農耕機など〉)といった流れで回っていて、地域で循環するよう考えられたリサイクルシステムです」と、財満さん。
この活動は全国に広まっているそうで、旧愛東町がその先駆者というのに驚きました。

イラスト入りでわかりやすかったです!

スッキリとした菜種の味

手間ひまかけられた製法の油であること、さらに地域に根ざしたサイクルを生んでいること、ただ油として使うだけでなく、『菜ばかり』につまっているたくさんの想いが、とても私の心に響きました!
そして肝心の味ですが、雑味もくどさもなくスッキリとした菜種の香りと味がふわっと口の中に広がります。そのヒミツは《温湯焙煎》だそうで、「間接的にお湯で温めながら優しく焙煎するためクセがなく、風味のある味になる」と教えてもらいました。
生のそのままの菜ばかりと塩だけをサラダにかけて味わうと絶品です。
菜ばかりを生のまま試すとこの温湯焙煎ならではのフレッシュ感を体験できます!もちろん加熱して使う揚げ物、炒めものや卵焼き、パスタなどなんにでも合い、お料理を豊かにしてくれます♡
お菓子にもきっと合うので、またおいしいレシピができたらご紹介しますね(^^)

菜種油が初めての方は、最初は菜種油特有のクセに驚くかもしれませんが使っていくうちにその菜種の味がクセになる方が多いです♡

「菜種がら」です。滋賀県の一部地域では、この「菜種がら」を使ってお祭りの際に松明にすることもあるそうです!

循環サイクルを生み出す『菜ばかり』。おいしいだけでなく、地域にも、環境にも、よい効果をもたらす油というのは、本当にステキです。
背景を知ったことで、おうちの食卓でも楽しい会話が生まれました(^^)
地元、滋賀県にこんな素晴らしい取り組みがあったことを再発見できる良い機会にもなりました。
『NPO法人愛のまちエコ倶楽部』さん、ありがとうございました!

訪問先情報

NPO法人 愛のまちエコ倶楽部

  • 住所滋賀県東近江市妹町70番地
  • 電話番号0749-46-8100
  • URLhttp://ai-eco.com/